岩佐歩夢がSF第10戦富士で今季初優勝 第9戦はフラガが完勝、太田の王座決定は鈴鹿へ持ち越し
岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)が、SF第10戦で今季初優勝を挙げた。
全日本スーパーフォーミュラ選手権の第9戦・第10戦が、10月10日と11日に富士スピードウェイで行われた。岩佐は、レーシングブルズのリザーブドライバーも務める。
第9戦はイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)がポール・トゥ・ウインで今季2勝目を挙げた。ランキング首位の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は、第10戦で接触によりリタイアした。王座決定は11月の鈴鹿に持ち越された。
岩佐が10戦目でつかんだ今季初勝利
岩佐は2025年のシリーズ王者で、連覇をかけて今季を戦っている。ただ、開幕から9戦は勝利がなく、第10戦が10戦目での今季初優勝となった。
第10戦の予選は11日午前に行われ、フラガが1分22秒266で2戦連続のポールポジションを獲得。岩佐は0.129秒差の1分22秒395で2番手につけた。公式サイトによると、岩佐は「セットアップを大きく変えたのがいい方向に行った」と話している。
決勝は午後3時にフォーメーションラップが始まり、気温26度、路面温度38度と週末で最も高温の条件に。岩佐はスタートでフラガをかわして首位に立った。3度のセーフティカー(SC)導入をはさんだ41周を、先頭を譲らずに走り切っている。
残り2周の時点で、2番手の松下信治(DELiGHTWORKS RACING)との差は0.813秒。最後は2位に1.347秒差をつけてチェッカーを受けた。
autosport webが伝えた決勝後の会見で、岩佐は「本当にうれしい1勝ですね」と喜んだ。前日の第9戦は4位で、首位から15.006秒遅れていた。一夜での立て直しについては、チームが挑んだ変更を「ビッグチェンジ」と表現している。
第9戦はフラガが初のポール・トゥ・ウイン
10日の第9戦は、SCの出ない静かな展開となった。予選ではフラガが1分21秒714を記録し、自身初のポールポジションを獲得。2番手は太田、3番手は野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)、岩佐は4番手だった。
公式サイトのレポートによると、決勝は気温24度、路面温度35度でスタートした。フラガが好発進を決めた一方、太田は加速が鈍り、岩佐が一時2番手へ。太田は2周目に2番手を取り戻した。
タイヤ交換は、岩佐が13周終了時、太田が20周終了時、フラガが21周終了時に実施。フラガは太田の前でコースに戻り、オーバーテイクシステム(一時的に出力を上げる装置)を使って首位を守った。
終盤の35〜36周目には、太田が1.779秒差まで接近した。しかし残り3周で太田のマシンに異変が発生。ステアリングを右に切り続けないと直進しない状態となり、ペースが落ちた。
フラガは4.115秒差で今季2勝目を飾った。太田は、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)を0.270秒差で抑えて2位。会見で太田は「止まってもおかしくないような状態だったと思う」と振り返っている。
なお、松下は7番手でゴールしたが、自力でピットエリアに戻らなかったとして30秒加算を受け、19位に。元F1ドライバーの小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)は9位に入った。
| 順位 | 第9戦(10日) | 第10戦(11日) |
|---|---|---|
| 1位 | フラガ 58分55秒883 | 岩佐 1時間13分53秒821 |
| 2位 | 太田 +4.115秒 | オサリバン +1.347秒 |
| 3位 | オサリバン +4.385秒 | 松下 +1.776秒 |
| 4位 | 岩佐 +15.006秒 | 大湯 +4.436秒 |
| 5位 | 坪井 +17.681秒 | フェネストラズ +5.960秒 |
第10戦を揺らした太田とフラガの接触
第10戦は、太田が優勝すれば無条件で初の王座が決まる一戦だった。4番グリッドから出た太田は、4周目の1コーナーでフラガをかわして2番手に浮上している。
5周目には大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)と野村が接触し、1回目のSCが入った。再開後も岩佐、太田、フラガの順は変わらなかった。
流れが変わったのはピットストップだ。太田は17周目にタイヤを交換したが、autosport webによると作業で2〜3秒を失った。コースに戻った直後には大湯と接触し、大湯がスピンしている。
翌周に作業を終えたフラガは、太田の前で復帰した。太田は上りのGR GTコーナーでインに飛び込み、フラガの側面に接触。太田はその場でリタイアとなり、フラガも修復のため大きく遅れて15位に終わった。
太田には10秒加算のペナルティが出された。本人はautosport webに「間違いなく自分のミス」と認め、「少しエゴが出てしまったかな」と語っている。
フラガは同媒体に「あれ以上スペースを残すわけにはいかない」と説明。「勝負権がそこでなくなっちゃいましたね」と悔しさをにじませた。
SC中のピットレーンで多重事故
2回目のSC中には、タイヤ交換を済ませていない車両が一斉にピットへ向かった。ここでピットレーン内の多重事故が起きている。
autosport webによると、作業を終えて発進した福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)と、隣のボックスへ入ろうとしたルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)が交錯。減速したブラウニングに、小出峻(ThreeBond Racing)と小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)が追突した。
3台はリタイアとなったが、ドライバーとメカニックにけがはなかった。福住にはアンセーフリリース(危険な発進)で30秒が加算され、11位に。ROOKIEの石浦宏明監督は「自分が甘かった。本当に申し訳ない」と謝罪した。
レース再開の直後には、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM'S)がブレーキトラブルで1コーナーを止まり切れず、山下健太(KCMG)に追突。両者リタイアで3回目のSCとなった。完走扱いは24台中16台にとどまっている。
最終ラップまで続いた2位争い
最後のリスタート後は、岩佐を松下が追う展開に。オサリバンは一時5番手まで下がったが、34周目に牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、36周目に大湯を抜いて3番手へ戻った。
英Autosportによると、オサリバンは最終ラップのターン13で松下をかわした。2位はオサリバン、3位は松下で、両者の差は0.429秒。9番グリッドから出た松下は今季2度目の表彰台となった。
松下は会見で、最終盤の接触を悔しがりつつ「熱い感覚を久しぶりに思い出しました」と述べた。オサリバンはフォーミュラEとの日程重複に触れ、日本のファンへ「アリガト!」と感謝を伝えている。
小林可夢偉は14位だったが、最終周に1分24秒255を記録。これが第10戦のファステストラップとなった。
太田と岩佐の差は32.5点、決着は鈴鹿で
第10戦を終えたドライバーズランキングは、太田が122点で首位を維持。岩佐は89.5点で2位に上がり、差は32.5点に縮まった。フラガは77点で3位に後退している。
| 順位 | ドライバー | ポイント |
|---|---|---|
| 1位 | 太田格之進 | 122 |
| 2位 | 岩佐歩夢 | 89.5 |
| 3位 | イゴール・オオムラ・フラガ | 77 |
| 4位 | 福住仁嶺 | 63 |
| 5位 | ザック・オサリバン | 54 |
残る鈴鹿の2戦で得られるのは最大46点で、優勝20点とポールポジション3点の2戦分だ。岩佐が全て取っても135.5点にとどまる。太田は2戦であと14点を加えれば、自力で王座を決められる計算だ。
数字の上では太田が大きく優位とみられる。一方で、富士の2日間は予選でのタイヤ装着ミスなど、ダンディライアン側の取りこぼしも目立った。太田はautosport webに「勝って決めたいけど、チャンピオンを獲る走りもしなくてはいけない」と話している。
岩佐は会見で、鈴鹿ではポール・トゥ・ウインでの2連勝だけを考えると述べた。チームランキングはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが153点で首位、TEAM MUGEN AUTOBACSが101点で続く。最終大会の第11戦・第12戦は、11月20日から22日に鈴鹿サーキットで開催される。
詳しくは元記事をご確認ください。
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参考:autosport web(日本/日本語)2026-02-18T08:01:00+09:00 レーシングブルズF1、2026年リザーブドライバーとして角田裕毅と岩佐歩夢の日本人ペアを正式発表。角田はレッドブルでの役割と兼任
参考:Honda 公式サイト(日本/英語)2026-10-13 Ayumu Iwasa
※翻訳は生成AIを利用したため、意図が違う場合もあります。