フェラーリ、アメリカGPで今季最大の空力アップグレードを投入へ フロア全面刷新、レッドブル型サイドポッドは見送り
スクーデリア・フェラーリが、2026年F1第19戦前後のアメリカGP(オースティン)に、今季4回目で最大規模となる空力アップグレードを持ち込む計画だ。The Raceによると、変更の中心はフロア全体で、サイドポッドのコンセプトは根本から変えない。
SF-26にとって、この規模の空力パッケージは今季最後になるとされる。以後は2027年型車の開発に軸足を移す。ライバルが新パーツを持ち込む中での巻き返しの一手であり、フロアの出来が焦点となる。
フロアを前部からディフューザーまで見直し
The Race(10月18日付)によると、オースティン仕様では、フロアのフロント部分からディフューザーまで広い範囲に手が入る。前回のザントフォールト(オランダ)のパッケージでは、短期的に大きな改善点を見つけられなかったため、オースティン向けにさらに大きな向上を狙って開発を続けてきたという。
狙いはダウンフォースの増加にとどまらない。現状のSF-26は空力バランスが前寄りに偏っており、これを改善するとともに、マシンが性能を発揮できる作動領域(ウィンドウ)を広げることも目標だ。同誌は、レッドブル・レーシングがこの点をある程度実現していると伝えている。
GrandPrix.comは、AutoRacerの報道を引用し、新フロアは車高が変化しても安定して機能することを意図していると伝えた。ただしフェラーリは仕様の全容もラップタイムの目標も公表しておらず、これらは実走で示された改善ではなく、開発の方向性にあたる。
サイドポッドは抗力低減と冷却の調整にとどまる
サイドポッドについて、The Raceはフェラーリが空力コンセプトを根本から変えない方針だと説明する。主な目的は抗力(ドラッグ)の低減だ。SF-26は抗力面で苦戦しており、エンジンの出力不足がその影響を大きくしているとされる。GrandPrix.comによれば、サイドポッドの吸気口を狭めると周囲の気流が変わるため、冷却系の排気口も合わせて調整が必要になる。冷却用ルーバーの変更もこれに対応したものだ。
続くメキシコGPでは、高地の過酷な条件に対応するため、さらに大きな開口部を持つ冷却構成が予定されているという。
レッドブル型の「ウォータースライド」を見送った理由
The Raceによると、レッドブル(RB22)とアウディ(バクー以降)は、フロア支持材とボディワークの間のフィレットを使い、「ウォータースライド」と呼ばれる気流の通路を作っている。現行規則は半径20mmのフィレットを認めており、これが攻撃的な形状を可能にしている。
フェラーリもこの方式を検討した。しかし、サイドポッドを大きく作り替えるには、フロアを含む空力全体との統合作業が必要になる。残るレースが少なく、大きな効果が確実とも言えないため、資源をフロアに集中させる判断を下した。マクラーレンとメルセデスも最近のアップデートで大幅な変更を加えたが、風洞やCFDで見た成果をすぐにはコース上で再現できていないとされ、今回の判断は堅実な選択と受け取れる。
2027年へ向けた相関の検証
アメリカGPが終われば、SF-26の開発は主にサーキットごとの調整に限られる見込みだ。2027年型車は、規則上の制約と空力の基本思想の両面で大きく異なるものになる。一方、今季の車で評価の高い要素の一つであるシャシーには、連続性が残るとされる。2027年のパワーユニットの開発も並行して続いている。
フレデリック・ヴァセール代表はシンガポールGP後、レッドブルの最近の勝利を受けても勢力図は固まっていないとの認識を示し、「来週アップグレードを持ち込むチームがあれば、順位は変わりうる」と語っている(GrandPrix.comがGMM経由で伝えた)。オースティンは、開発ツールで得た結果と実走での挙動の相関を確かめる場にもなる。新フロアがバランスと作動領域の改善に結びつくかが、最大の焦点となる。
詳しくは元記事をご確認ください。
出典:The Race(英国・英語) 2026-10-18 What Ferrari's changing with its biggest F1 upgrade of 2026
出典:GrandPrix.com(英語) 2026-10-16 Ferrari plans floor and sidepod changes for Austin push
※翻訳は生成AIを利用したため、意図が違う場合もあります。