フェルスタッペン、未放送無線でルクレールの5秒加算に不満 FIAはハミルトンのコース外走行を理由に説明
2026年のF1メキシコシティGP決勝は、11月1日に行われた。スタート直後の1周目、ポールポジションのルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)とチームメイトのシャルル・ルクレールがターン4でコース外に出た。この接触未満の攻防をめぐり、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが無線で繰り返しスチュワード(競技審査委員)の対応を求めていたことが、未放送の交信から明らかになった。
グランデ・プレミオ(Grande Prêmio)によると、フェルスタッペンは「ポジションを今すぐ返せ、でなければペナルティだ」と訴え、ルクレールに科された罰が通常の10秒ではなく5秒だった点にも疑問を呈した。FIAは、ハミルトンも同じターン4でコース外に出ていたことを軽減の理由に挙げている。判断の分かれ目は、基準となる10秒から5秒への減軽だった。
1周目に始まった「返せ」の無線
グランデ・プレミオが伝えた未放送の無線によると、1周目のターン4でハミルトンとルクレールはともに大きくコース外へ膨らんだ。ルクレールは芝の上を通過し、その間にフェルスタッペンが2番手へ上がった。フェルスタッペンはすぐにチームへ「ポジションを今すぐ返せ、でなければペナルティだ」と伝えている。
レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼは、チームが対応していると答えたうえで、順位は「ターン12までに返されているべきだった」と述べた。レースディレクターの指示は、ターン4〜6の間でコース外に出て利益を得たドライバーに、ターン12までに順位を返すよう求める内容だったという。しかしルクレールは2周目になっても順位を戻さなかった。フェルスタッペンは「ポジションを今すぐ、でなければペナルティ」と繰り返した。
3周目には、フェルスタッペンの不満が強まった。「自分が前にいたら、もうとっくにペナルティを取られているはずだ。まったくの茶番だ」。その後の更新要求にも、ランビアーゼは審議中と答えるにとどまった。判断が伝えられたのは13周目で、すでにルクレールがフェルスタッペンとハミルトンを従え、クリーンエアで先頭を走っていた。
10秒ではなく5秒だった理由
裁定に対し、フェルスタッペンは「新しいペナルティは全部10秒だと思っていたが」と無線で皮肉を込めて疑問を口にした。プラネットF1(PlanetF1)によると、スチュワードはコース外に出て持続的な利益を得た場合の基準が10秒だと認めている。
そのうえで、両方のフェラーリがターン4に過大な速度で進入し、どちらもコース内で曲がれる状態になかったと説明した。さらに、ハミルトンが1周目の序盤にインサイドでコースを外れていた点を「軽減要素」とし、5秒に減じた。ルクレールはオーバーテイクをコース外で完了させたと認定されている。レース前には、メキシコでのスタート時のコーナーカットを厳しく取り締まると各ドライバーに警告されていた。
5秒加算はルクレールの最初のピットストップで消化され、結果としてフェルスタッペンが先頭に立った。主導権を握っていたルクレールが、ペナルティ消化後に首位を譲る展開だった。
ハミルトンとルクレールの受け止め
ハミルトンは、無線で「自分のチームメイトに押し出された」と話し、スチュワードの判断は「事実上、チャールズにこの勝利を与えている」と不満を示した。レース後には、ルクレールがクリーンエアを得た以上5秒では不十分だとの見方を示し、チームメイト同士の攻防についてより明確なルールが必要だと訴えたと、グランデ・プレミオは伝えている。ルクレールの姿勢にも疑問を投げかけた。
一方のルクレールは、ペナルティは妥当だと認めつつ、両方のフェラーリのドライバーにミスがあったと説明した。
レースは終盤、バルテリ・ボッタスの大きなクラッシュでセーフティカーが入った。ランビアーゼはフェルスタッペンにピットインを指示したが、すでにピット入口を通過していた。フェルスタッペンは、過去の似た状況ではレースコントロールの介入が遅かったと不満を述べている。その後の赤旗で全車がタイヤ交換を行った。
フェルスタッペンは0.799秒差でハミルトンを抑えて優勝し、今季3勝目を挙げた。3位のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、これで史上最年少のドライバーズ王者となった。ルクレールは再スタート時のロックアップで順位を落とし、4位だった。
焦点は規定の適用の一貫性
今回の件は、基準の10秒をどの条件で減じるかというスチュワードの裁量が、レース展開を左右することを示した。判断が伝えられたのが13周目だったため、ルクレールは約12周にわたり先頭でクリーンエアを走った。ハミルトンの指摘する不満の核心は、この間のペースの貯金にあるとみられる。
次戦は11月6〜8日のサンパウロGPだ。スプリントのない通常フォーマットで、ここでもスタート直後のコーナーでの対応が焦点となる。
詳しくは元記事をご確認ください。
出典:PlanetF1(英国・英語) 2026-11-01 FIA explains Leclerc decision after Lewis Hamilton 'handing this win' fury
出典:Grande Prêmio(ブラジル・英語) 2026-11-03 'What a f***ing joke': Verstappen accuses FIA of double standards over Leclerc in Mexico
参考:Grande Prêmio(ブラジル・英語) 2026-11-03 F1 Today: Haas confirms Câmara debut, Verstappen blasts FIA and Mercedes reveals Antonelli gamble
※翻訳は生成AIを利用したため、意図が違う場合もあります。