ピアストリ、ノリスとの接触へのマクラーレンの対応に「適切だった」 処分なしの裏にあったチームの狙い
アメリカGPが開催されるオースティンで23日(木)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がFIAの公式会見に臨んだ。シンガポールGPのスプリント最終周で起きたチームメイトのランド・ノリスとの接触について、チームの対応に満足していると語った。
Speedcafeによると、ピアストリは「物事がどう処理されたかには満足している。適切に対処されたと思うし、再びレースをする準備はできている」と話した。ノリスに対するスポーティング上の処分は見送られており、チームが問題を内部で収める道を選んだ形だ。
最終周ターン5で起きた接触
問題の場面は、シンガポールのスプリント最終周だった。4番手を走るピアストリに対し、ノリスがターン5で仕掛けたが、The Raceが「楽観的すぎた」と評した動きにピアストリは不意を突かれた。2台は接触し、ピアストリはバリアにぶつかってリタイア、ノリスも8位に後退した。
Speedcafeによると、この接触でマクラーレンが得られたはずの最大9ポイントは、結果的に1ポイントにとどまった。レース後のノリスは、当初は「ピアストリが十分なスペースを残していた」と動きを正当化していたが、その後「チームを失望させた」と認め、リスクが得るものに見合っていなかったと述べた。
この損失は、コンストラクターズ選手権にも響いている。Speedcafeによると、マクラーレンのレッドブルに対するリードは、アゼルバイジャンGP後の43ポイントからシンガポール後には7ポイントまで縮まった。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がマレーシアとシンガポールで連勝し、3番手争いが接近しているためだ。残りは6戦となる。
「誰が悪いか」より「なぜ不要だったか」
The Raceによると、マクラーレンは今回、ノリスに処分を科さない決定を下した。チーム内の話し合いの焦点は、どちらに非があったかよりも、あの追い抜きが不要な判断ミスだったとノリス自身に理解させることに置かれたという。
その根拠として、同誌は具体的な状況を挙げる。仮にノリスが抜いても、レース中ずっとピアストリの前にいたシャルル・ルクレール(フェラーリ)までは届かず、チームの結果は変わらなかった可能性が高い。さらに、ノリスはチームメイトを危険にさらしてまで1ポイントを追う立場にもなかった。アンドレア・ステラ代表は「謝罪には関心がない」と述べて強い不満を示していたが、優先したのは形式的な謝罪ではなく、ノリスが判断の誤りを理解することだった。
ノリスはオースティン前のチーム発表で、「自分のミスには責任を取り、そこから学ぶ」とコメントした。Sky Sportsによると、ステラ代表とCEOのザク・ブラウンは不満をあらわにしながらも、公の場でノリスを批判することはなかった。
ピアストリはこの方針を受け入れている。The Raceによると、「チームとザク、アンドレアは、あるべき形で対応してくれた」と語った。
2025年の前例とは異なる対処
今回の対応は、前年の経緯と対照的だ。2025年のシンガポールでもノリスがピアストリに接触し、次戦のアメリカGPで軽いスポーティング上の処分が科された。ピアストリは残りのシーズンでガレージを出る順番を選べる権利を与えられたが、そのオースティンのスプリントでピアストリがノリスに接触したため、同じ週末に権利は取り消された。
The Raceによると、マクラーレンは今回、この前例とは異なるやり方を選んだ。罰則で線を引くより、当事者間の理解を通じて同様の接触を防ぐ狙いとみられる。ただし、2年続けてシンガポールで同じ組み合わせの接触が起きたことは、チーム内のレース規律をめぐる課題が残ることも示している。
オースティンで試される新パーツ
ピアストリは自身の状態について、「少しずつ近づいている」と語った。クルマが速く走るために何が必要かは見えてきており、改善は進んでいるとする一方で、目指す水準にはまだ遠いとも認めている。
マクラーレンはオースティンにいくつかのアップデートを持ち込んだが、ピアストリは慎重だ。サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、クルマが得意とする高速コーナーと、苦戦してきた低速区間が混在する。チームは他勢に対して性能が不足している部分があるとし、強みを最大限に生かしたいという。
アメリカGPは10月23〜25日の日程で、メキシコ、ブラジルと続く3連戦の2戦目にあたる。新パーツが低速区間の弱点をどこまで埋められるか、そして2台が最終戦までポイントを取りこぼさず走れるかが、3番手争いの焦点となる。
詳しくは元記事をご確認ください。
出典:Sky Sports(英国・英語) 2026-10-22 United States GP: Lewis Hamilton and Lando Norris moving on from Singapore woes among talking points for Austin race
出典:Speedcafe(豪州・英語) 2026-10-22 Oscar Piastri satisfied with McLaren handling of Norris clash
参考:The Race(英国・英語) 2026-10-22 McLaren opts not to punish Norris for Piastri Singapore collision
※翻訳は生成AIを利用したため、意図が違う場合もあります。