メキシコシティGP初日はルクレールが両セッション最速 岩佐歩夢はFP1で5番手
2026年のF1メキシコシティGPのフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)が、現地時間30日に行われた。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が両セッションでトップに立ち、FP1は1分18秒128、FP2は1分17秒827を記録した。
FP1では日本人ドライバーの2人が走行した。岩佐歩夢(レッドブル・レーシング)が1分19秒113で5番手に入り、平川亮(ハース)は1分19秒982の15番手だった。FP2では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)とリアム・ローソン(レーシングブルズ)が接触して赤旗となり、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)もマシントラブルで走行を切り上げている。
岩佐が見せたレッドブルでの存在感
日本勢で目を引いたのは岩佐だ。FP1でレッドブル・レーシングのマシンに乗り、ベストタイムは5番手。トップのルクレールからは0秒985差で、同じマシンに乗ったイサック・ハジャー(1分19秒545、11番手)を0秒432上回った。
ロングラン(連続周回)のペースを示す平均タイム(周回のうち、ほかのクルマの影響が少ないもの)では、岩佐が1分20秒396で全体の最速だった。23周を走り、ハードタイヤで12周、ミディアムで11周という内容だ。ただし、燃料の量やタイヤの組み合わせ、周回数は各車で異なるため、この数字だけで本番の力関係を測ることはできない。
平川はハースで30周を走り、ハードで11周、ミディアムで19周を重ねた。ベストは15番手で、チームメイトのオリバー・ベアマン(1分19秒412、9番手)から0秒570遅れた。平均タイムも平川が1分22秒364、ベアマンが1分21秒736と差があったが、2人のタイヤの使い方や周回数が違うため、単純な比較は避けたい。
| ドライバー(FP1) | ベスト | 順位 | チームメイトとの差 |
|---|---|---|---|
| 岩佐歩夢(レッドブル) | 1:19.113 | 5番手 | ハジャーに0.432秒先行 |
| 平川亮(ハース) | 1:19.982 | 15番手 | ベアマンに0.570秒遅れ |
ルクレールが示したフェラーリの手応え
FP1でルクレールは29周を走り、ハードで10周、ソフトで19周という構成だった。2番手のキミ・アントネッリ(メルセデス)に0秒659、3番手のフレデリク・ヴェスティ(メルセデス)に0秒733の差をつけた。ハミルトンは1分18秒866で4番手に入り、フェラーリ勢は2台とも上位に並んだ。
FP2でもルクレールは1分17秒827で首位となり、2番手のランド・ノリス(マクラーレン)とは0秒103、3番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)とは0秒106の差。ノリスとラッセルの差はわずか0秒003で、上位3台が0.1秒前後に収まった。
The Raceによると、ルクレールとハミルトンはミディアムで走り、ハードを履いたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)より約6/10秒速かった。ルクレールはソフトでの予選シミュレーションも行っている。PlanetF1は、セッションの終盤に決勝を想定した走行が行われたと伝えているが、具体的なペースは示していない。
データ上の平均タイムを見ると、ルクレールの1分20秒804に対し、ノリスとラッセルは1分20秒725、アントネッリは1分20秒743だった。最速タイムで首位のフェラーリは、平均では僅差のライバルに及んでいない。ただし、周回数や燃料量が揃っていない可能性があり、決勝のペースを断定する材料にはならない。
接触と赤旗に揺れたFP2
The Raceによると、フェルスタッペンは第12コーナーでローソンのインに飛び込み、横並びで進んだ。ローソンが第13コーナーでインを守る中、フェルスタッペンは第14コーナーでインサイドのキャンバーを越えてコースを外れ、ローソンのマシンと接触している。この接触でフェルスタッペンのマシンは左側のバージボードが砕け、散らばったデブリ(破片)を片づけるため赤旗が出された。
PlanetF1によると、再開時の残り時間は42分で、ローソンのマシンにはフロントウイングの交換が入り、フェルスタッペンにはバージボードの損傷が残ったままだった。この出来事のなか、フェルスタッペンは26周を走って1分18秒138で5番手に入り、ローソンは9番手だった。
ハミルトンはFP2で13周を走ったところで、第4コーナーに向かう途中でマシンを止めた。The Raceはパワーの喪失とエンジンのトラブルがあったと伝えており、予選シミュレーションの走行は途中で終わった。ハミルトンは1分18秒512の11番手にとどまり、バーチャルセーフティカー(VSC)も短時間出された。
このほか、ベアマンのハースが第2コーナーで電力系のトラブルにより一時停止し、セルジオ・ペレス(キャデラック)はピット入口での違反で黒白旗(警告の旗)を受けた。ガブリエル・ボルトレート(アウディ)のマシンは、フロアの交換が必要になった。
予選へ向けた焦点
FP2では上位10台が0.642秒の中に並び、メルセデス、マクラーレン、レッドブル・レーシングの3勢力がフェラーリを追う構図になった。ハジャーが6番手、アルヴィド・リンドブラッド(レーシングブルズ)が7番手と、若手勢も上位に食い込んでいる。
そのなかで、ハミルトンのトラブルは、フェラーリにとって気がかりな点だ。FP2の走行を13周で切り上げたため、予選に向けたデータが不足した可能性がある。また、フェルスタッペンとローソンの接触についても、スチュワード(審査委員)の判断が予選前の焦点となる。
詳しくは元記事をご確認ください。
出典:The Race(英国/英語) 2026-10-30 Verstappen collides with Lawson as Leclerc tops Mexico FP2
出典:PlanetF1(英国/英語) 2026-10-30 Mexican GP: Verstappen and Lawson clash, Hamilton stops, Leclerc tops FP2
出典:OpenF1(公開データ)(国際/英語) 2026-10-31 OpenF1 API (session data)
出典:Jolpica-F1(公開データ)(国際/英語) 2026-10-31 Jolpica-F1 API (results)
データ:OpenF1・Jolpica-F1(いずれも CC BY-NC-SA 4.0)、公式リザルトと各社の報道をもとにした、F1公式・FIA・各チームとは無関係の非公式の分析です。
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