レッドブルのヴァッシェ技術責任者、RB22の性能低下は複数要因と説明 完全な解消は来季型に持ち越しか
レッドブル・レーシングのテクニカルディレクター、ピエール・ヴァッシェが、PlanetF1の取材でRB22の「空力の劣化」の原因を説明した。マックス・フェルスタッペンが今季訴えてきた問題で、記事は2026年10月21日付。
問題の発端は今夏にさかのぼり、フェルスタッペンはハンガリーGPの予選で、走行を重ねるごとにマシンの空力性能が失われ、運転しにくくなったと訴えた。イタリアでも同様の症状が出て、マシンが「紙でできているよう」だと表現し、縁石や一部のコーナーで攻め切れなかったという。ヴァッシェは、こうした現象を指す「エアロ・デグラデーション」という呼び方そのものに否定的だ。
「空力だけが劣化するわけではない」
PlanetF1によると、ヴァッシェはチームに空力面の劣化があったこと自体は認めた。ただ、空力が単独で劣化することはなく、摩耗や接地の影響による部品の劣化が関わっている。さらに、サスペンションなどメカニカルグリップの劣化も絡み、複数の要素にまたがる問題だという。
ヴァッシェによると、弱点を抱えていると、部品を使い込むにつれた挙動の変化が表に出やすくなる。マシン全体の性能を高めれば、劣化の影響はドライバーに感じにくくなるとも指摘した。現状は以前より改善しているが、まだ完全には解決できておらず、来季に向けて取り組みを続けている。
来季への持ち越しとチーム代表の見方
GPblogの記事によると、ヴァッシェはアゼルバイジャンGPの金曜FP2後の時点で、この問題を「重大な問題」と呼んでいた。2027年開幕までに完全な解決策が得られるかについても「確信はない」という。車両重量、空力パッケージ全体の性能、マシンを壊さないことのバランスを取る「妥協」が必要だという説明だ。同記事では、スペインGPで2位に入ったあとチーム代表のローラン・メキースも、この問題は新しいものではなく、解決は速くは進まないと語ったとされる。
GPblogの記事掲載時点で、フェルスタッペンはドライバーズ選手権4位の221ポイントで、首位はメルセデスのキミ・アントネッリの340ポイントとされる。一方、PlanetF1によると、アップデートごとにRB22の性能は向上しており、症状が最も明確に出たのはブダペストで、それ以降は改善が進んでいるという。
新規則下の開発の難しさ
ヴァッシェは、地面効果中心の規則から、オーバーボディ側の空力を重視する現行規則への変化にも触れた。自身は空力エンジニアではないと断りつつ、チームにとって良い挑戦だという。課題は地面効果の有無よりも、パッケージ全体への影響にある。車高やダウンフォースのピーク、バランスの変化を予測しにくいものの、開発を重ねて理解は深まっているとの説明だ。
ヴァッシェの説明は、原因が単一の空力部品ではなく、機械的な要素を含む複合的なものだという見立てを示している。完全な解消が来季型に持ち越される可能性もあり、2027年に向けた開発でこの弱点をどこまで抑え込めるかが、フェルスタッペンの復調の焦点となる。
詳しくは元記事をご確認ください。
出典:PlanetF1(英国・英語) 2026-10-21 Red Bull technical chief reveals cause of Max Verstappen's RB22 degradation problem
出典:GPblog(オランダ・英語) 2026-10-23 Red Bull 'not confident' of fixing Verstappen-flagged issue in 2027
※翻訳は生成AIを利用したため、意図が違う場合もあります。