ホーナーが新刊『Drive』で明かす、2012年のハミルトン極秘会談 資金とマルコの反対で実現せず
クリスチャン・ホーナー前レッドブル・レーシング代表が、回顧録『Drive』の中で、2012年にルイス・ハミルトンがレッドブル移籍を探る極秘の会談を行っていたと記した。英メディアが2026年10月20〜21日に相次いで伝えた。
舞台は、当時レッドブルの首席デザイナーだったエイドリアン・ニューウェイの自宅(ロンドン西方アスコット近郊)だったという。ホーナーは、資金面の壁とヘルムート・マルコの反対が移籍を阻んだと書いている。以下はいずれもホーナー本人の記述に基づく内容で、ハミルトン側の見解は示されていない。
父アンソニーからの着信が発端
PlanetF1やモータースポーツ・ウィークによると、きっかけはホーナーが不在着信に気づいたことだった。電話の主はハミルトンの父で、かつてマネージャーも務めたアンソニー・ハミルトンだったという。
ホーナーの見立てでは、当時のハミルトンはマクラーレンで意欲を失っているように見えた。2012年は機械トラブルが続き、チームメイトのジェンソン・バトンとの関係も張り詰めていたとされる。
その後の会談にはハミルトン本人も同席した。ホーナーによれば、ハミルトンはマクラーレンを離れたい意向を示し、レッドブルが第一希望だった。席に着くなり「What will it take to join you guys?(君たちに加わるには何が必要か)」と切り出したという。ニューウェイはこの話に非常に乗り気で、セバスチャン・ベッテルとの組み合わせに期待していたと描かれている。
立ちはだかった資金とマルコの懸念
ホーナーが挙げた障害は二つある。一つ目は資金だ。ベッテルを抱えるレッドブルがハミルトンを加えるには「莫大な額」が必要で、代理人のサイモン・フラーは大型契約を求めていたとされる。モータースポーツ・ウィークは、フラーがムハンマド・アリ以来最大のスポーツ契約を持ちかけたとホーナーが書いていると伝えた。
二つ目がマルコの反対である。ホーナーによると、マルコはハミルトンの加入が当時の王者ベッテルの立場に影響することを懸念し、乗り気ではなかった。ブラジルのGrande Premioは、ホーナーが最終的に、スポーツ面と財務面の問題が利点を上回ると判断したと書いていると伝えている。
資金面の負担と、ベッテルを軸にしたチーム内の力関係が、実現を阻んだという構図だ。
ホーナーはメルセデスのラウダに接触
レッドブルでの獲得を見送ったホーナーは、メルセデスのニキ・ラウダ非実行会長にハミルトンへの関心を促したと記している。メルセデスは2010年にブラウンGPを買収したものの、当時は中団で苦戦していた。
モータースポーツ・ウィークによると、ラウダは資金負担を心配した。これに対しホーナーは、契約を自ら保証すればグッズ販売などで回収できると助言したという。Grande Premioによれば、ハミルトンは2012年9月にメルセデス入りを決め、2013年から在籍した。メルセデスでは6度の王座を獲得し、2025年からフェラーリに所属している。
今回の記述はホーナーの主張であり、当事者のマルコやハミルトン陣営が出版後にどう受け止めるかが焦点となる。
詳しくは元記事をご確認ください。
出典:PlanetF1(英国・英語) 2026-10-21 Adrian Newey involvement as Horner exposes ‘secret’ Lewis Hamilton meeting
出典:GiveMeSport(英国・英語) 2026-10-20 Lewis Hamilton turned down Red Bull secret meeting
参考:Motorsport Week(英国・英語) 2026-10-21 Christian Horner makes seismic Lewis Hamilton Red Bull claim
参考:Grande Premio(ブラジル・英語) 2026-10-21 Horner reveals Hamilton’s secret Red Bull meeting before 2012 Mercedes move
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