アメリカGP金曜フリー走行、ルクレールがFP1・FP2とも最速
2026年のF1第18戦アメリカGPのフリー走行1回目(FP1)と2回目(FP2)が、現地時間10月23日にオースティンで行われた。スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが両セッションで最速となり、FP2は1分35秒291だった。
FP1ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が0秒084差の2番手、FP2ではキミ・アントネッリ(メルセデス)が0秒042差の2番手に続いた。ただし、フリー走行は燃料量やエンジンモード、タイヤ、走行プランがチームごとに異なるため、順位がそのまま予選・決勝の力関係を表すわけではない。ロングランの内容を合わせて見る必要がある。
ルクレールが両セッション最速、上位は僅差
FP1の上位はルクレール(1分36秒052)、フェルスタッペン(1分36秒136)、ランド・ノリス(マクラーレン、1分36秒297)の順だった。4番手はジョージ・ラッセル、5番手はアントネッリとメルセデス勢が続き、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は0秒503差の6番手に入った。
気温が30度近くまで上がったFP2では、タイムが約0秒8縮まった。ルクレールは30周を走って1分35秒291をマークし、フェラーリ勢はハミルトンが4番手(0秒615差)に入っている。
| 順位 | ドライバー | チーム | タイム | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Charles LECLERC | Ferrari | 1:35.291 | – |
| 2 | Kimi ANTONELLI | Mercedes | 1:35.333 | +0.042 |
| 3 | Max VERSTAPPEN | Red Bull Racing | 1:35.480 | +0.189 |
| 4 | Lewis HAMILTON | Ferrari | 1:35.906 | +0.615 |
| 5 | George RUSSELL | Mercedes | 1:36.035 | +0.744 |
フォーミュラ1公式がまとめたチームコメントによると、ルクレールは「クルマの感触はかなり良かった。アップグレードは想定どおりに機能したが、浮かれてはいけない」と語った。一方、ハミルトンはアップグレードの効果が0秒1に満たないとの見方を示したと、Autosportは伝えている。
ロングランではレッドブルとメルセデスが接近
The Raceによると、FP2後半のロングランの平均ラップタイムは、フェラーリよりレッドブルとメルセデスに有利な内容だった。Autosportの集計では、ソフトタイヤのルクレールが12周平均で1分41秒479、フェルスタッペンが同じくソフトで1分41秒481と、その差は0秒002にとどまる。アントネッリはミディアムで13周を走り、平均1分41秒521だった。
データパックの周回別集計でも、FP2のクリーンラップ平均はラッセルが1分38秒736で最も速く、ハミルトンが1分39秒157、ルクレールが1分39秒365と続く。集計の条件が異なるため、媒体間で数字は一致しないが、一発のタイムで目立ったフェラーリが、ロングランでは優位を築けていないとみられる点は共通する。
タイヤについて、Autosportは、ピレリがC3とC4の落ち込みは大きくないとして、ワンストップ(1回のピット)が決勝の主流になるとみていると伝えている。ハードの出番は限定的になる可能性があるという。ソフトを早めに使い切る場合は、ターン1と12でのロックアップが走行距離を縮める要因になるとみられる。
出来事と、アントネッリのタイトル決定の可能性
FP2では、ターン18付近のラッセルとルクレールの接触未遂が、他車をコース外に追いやった可能性があるとして調査対象になった。The Raceは、ラッセルにウォーニングフラグが示されたと伝えている。また、アントネッリはシートの緩みの修理でガレージに入った。本人は「シートがひどく動いていた」と話している。
トラックリミット違反によるタイム抹消も相次いだ。アイザック・ハジャー(レッドブル)はFP2のベストタイムが抹消され、Autosportによると、本人はそのタイムを「disgusting」と表現した。アントネッリの1分36秒513もFP2の13周目に抹消されている。
なお、Autosportは、アントネッリが今週末にもドライバーズタイトルを決める可能性があるとみている。アントネッリが優勝し、ラッセルが再び不振で、ハミルトンが5位より上に入れなければ、アントネッリのタイトルが決まるという計算を示した。
中団以下の課題とアストンマーティン
ホンダのパワーユニットを積むアストンマーティンは、FP2でフェルナンド・アロンソが16番手(1分37秒235)、ランス・ストロールが17番手(1分37秒269)だった。トップから約1秒9差だ。The Raceは、2台の差が0秒05に満たないと指摘し、Q2進出が微妙なラインにあるとみる。Autosportは、AMR26がストレートでの出力不足を抱える一方、高速コーナーでの安定性は増していると分析した。
ウィリアムズは苦戦が目立った。アレクサンダー・アルボンはFP1で2分16秒468、FP2で1分43秒426にとどまり、いずれも最下位となった。カルロス・サインツはFP2で20番手に終わり、「クルマはひどい状態だ」とThe Raceは伝えている。キャデラックはFP1でボッタスとコルトン・ハータが走り、FP2ではセルジオ・ペレスが加わった。
予選は現地時間24日、決勝は25日に行われる。アントネッリのタイトルの行方に加え、ロングランで差が小さかったルクレールとフェルスタッペンがどこまで予選で順位を分けるかが焦点となる。
詳しくは元記事をご確認ください。
出典:Formula1.com(公式/英語) 2026-10-24 What the teams said – Friday in the United States 2026
出典:Autosport(英国/英語) 2026-10-24 What we learned from Friday practice at the 2026 United States GP
出典:The Race(英国/英語) 2026-10-23 What happened in F1 2026 US GP second practice
出典:OpenF1(公開データ)(国際/英語) 2026-10-25 OpenF1 API (session data)
出典:Jolpica-F1(公開データ)(国際/英語) 2026-10-25 Jolpica-F1 API (results)
データ:OpenF1・Jolpica-F1(いずれも CC BY-NC-SA 4.0)、公式リザルトと各社の報道をもとにした、F1公式・FIA・各チームとは無関係の非公式の分析です。
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